今回はちょっと(かなり)整理収納の話からそれてしまいます。
様々な思いの詰まった、おひなさま。
処分の難しさの極みは、雛人形かもしれませんね。
アドバイザーの立場から「置き場所がなく、出番の無いものは処分しましょうね」と
お客様に申し上げつつ、自分自身も長い間処分しそびれていたものが雛人形でした。
我が家の収納スペースもさほど広くありませんし、娘(10歳)のお雛様を飾るのに
精一杯で、それに加えて私のお雛様(昭和の七段飾り)を出すなんて至難の業。
いつかは手放そう、でも、どうやって?
人形供養の神社も見つけましたが、せっかくだから何らかの形で再利用していただく
方法はないかと調べていましたら、ありました。千葉県勝浦市のビッグひな祭り。
墨名交差点
供養も保管もお任せできるし、お役に立てることもできるし、千葉ならお祭りを見に行く
こともできる!(私は東京都在住なので)。そう思い立ったのが昨夏。勝浦市の観光商工課に
申し込みをし、年明け1月15日から28日までの募集期間に、大安の日を選んで送らせて
いただきました。寄贈を申し込むと募集要項が送られてくるのですが、この時に紅白の紙の
人形(ひとがた)が同封されています。これに所有者の名前を書き入れて雛人形と同梱して
送ると、供養の際にお炊き上げをしてくださるのです。
記名したら、気持ちがとても落ち着きました。
縁起物は手放すことが難しいもの。特に女性にとっての雛人形は。でも「気持ちの整理」が
ついたので、納得し安心して手放すことができました。私にとっての気持ちの整理は、娘の
お雛様との世代交代でした。
住宅事情や考え方がとても影響してくる部分ですので安易にはお薦めできませんし、スペースが
許せば状態良く保存したいものです。私もできればそうしたいですが、場面と役割を変えると
いうのも一興ということで。
さて、勝浦市のビッグひな祭りは、全国から不要になった雛人形を集めて市内の各会場に
飾りつけ、文字通り、町をあげて開催されています(「勝浦市ビッグひな祭り」で検索できます。
2007年は2月24日から3月4日まで)。元々は徳島県勝浦町が平成元年に始めたもの。
全国勝浦ネットワークの縁で、千葉県勝浦市が徳島県勝浦町から7千体の雛人形を
里子として譲り受けて、ビッグひな祭り開始。今年で7回目。
現在、2万体のお雛様が勝浦市に住んでいます(個人所有も含めたら、もっとすごい数に
なるんでしょうね)。
日本最大の享保雛や年代物、変わり雛など、貴重な物をたくさん見ることができます。
はい、行ってきました、勝浦市に。娘とふたりで特急「わかしお」に乗って。
以下、ひな祭りの様子をご覧ください。
JR「勝浦駅」のホーム。電車を降りたら柱の隙間に飾られた竹雛に迎えられました。
遠見岬神社の石段。60段に1200体のお雛様が。壮観でした。
覚翁寺山門前
メイン会場
あちらこちらでお話を聞いてびっくり。これらはみんな、ビッグひな祭り実行委員会を
中心とするボランティアの皆さんが飾りつけをされているそうです。早朝の飾りつけと
夜の片付け。もちろん、雨が降りそうな時は大急ぎで片付けます。これが期間中続く
のだそうです。
会場は市民会館や神社、交差点など何箇所かに分かれており、歩いて移動します。
道すがら、店先や個人のお宅にもたくさん飾られているお雛様に出会います。これが
実にいいんです。工夫とセンスの良さが感じられました。
郵便局にも
民家の塀の上にも
塀の横にも
朝市にもお雛様がちょこんと。
勝浦の朝市は有名。
定食屋さん
やおやさん
魚屋さん
あらら、と思って見上げたら・・・・・
いました。
写真をいくつかご覧いただきましたが、もちろん、これらはほんの一部です。地元の方々の
お気持ちのつまった、素晴らしいひな祭りでした。「私のお雛様も市内のどこかに飾られて
いるのよね~。これだけ仲間がいれば寂しくはないよね」等々、思い巡らしながら歩く勝浦は
すがすがしかったですよ。
おひなさまをお送りしようかと思われた方、勝浦観光商工課にお問い合わせになるといいと思います。
なお、送料は人形の所有者が負担し、保管料(1回のみ)5千円がかかります。


by 曜子
整理と生活